派遣社員のメリットのひとつは「大手企業で働けること」

 

先日、派遣社員についての記事を書きました。

 

派遣社員で働くメリットの話

 

もうひとつ派遣社員のメリットについて思い至ったことがあるので追記したいと思います。

 

 

働く場所を自分で選べるというメリット

 

派遣社員の大きなメリットは「自分の好きな企業で働ける」ということです。

派遣社員を採用する際は面接をしてはいけないことになっているので(実際は限りなく面接に近いこともしていますが)、本来であれば、派遣会社に登録されている企業だったら選び放題です。

もちろん、派遣先が提示する「資格・条件」をクリアしている場合に限りますが、資格なし可・未経験可のところもたくさんあるので、働く場所が都会であればあるほどお仕事の選択肢は多いと思って間違いないです。

 

お給料や勤務地・環境・会社のネームバリュー・職種・自分のやりたいこと・キャリアのことなどなど、色々な条件を総合して「ここで働いてみたい!」と思うような職場を選ぶことができます。

この「働く側もちゃんと選ぶ立場にある」ということは、当たり前のことのように思えますが、正社員志望だとなかなか難しいものがありますよね。

選んだ先で選考にかけられて落とされることがほとんどで、最終的には「選んでる余地がなくなる」のが普通です。
優秀な人だったら何も問題なく選考にも通過できるのかもしれないですが、私のような何のとりえもないフッツーーーの人間には色々と厳しい世界です。笑

 

でも派遣だったら、普通に正社員として選考にかけられたとしたら逆立ちしても入社できないような大企業にも、案外スルっと採用してもらうことができます。

勿論、正社員と派遣社員では待遇や仕事内容に大きな差があります。
そもそも派遣として働いているからといって「その会社に雇用されたわけではない」ですしね。

派遣社員は交通費や賞与は出ないし、昇給しないことがほとんどだし、派遣先の都合で契約を切られる可能性も充分あり得ます。
それは勿論、その企業に「正式に」採用された正社員と、あくまでも「派遣されてきた立場」の派遣社員では、差があって当然です。

 

でも、大企業に派遣社員として勤務するメリットがゼロなわけではないです。
私は派遣社員として大企業で事務の仕事をしていた経験があります。あくまでも自分の経験の範囲内のことにはなりますが、説明したいと思います。

 

 

大企業の人はやさしい

 

私が派遣されていた大企業に勤めていた人は、みんな優しい人ばかりでした。
もうびっくりするくらい、丁寧で優しい人がたくさんいます。
そりゃ中には優しくない人もいますが、優しくない人が浮くぐらいいい人ばかりです。

それが「自分はこんな立派な会社に勤めているんだ」という余裕によるものなのか、その会社特有の気風によるものなのか、あまりガツガツしていなくて人当たりも柔らかい人が多かったように思います。

大企業は働いている人数が多いだけ個人のアクが薄れるというのも、職場の空気が穏やかな要因の一つかなと思います。

 

 

働き方に対するスタンスが合理的かつ先進的

 

  • ワークライフバランスはしっかりとって、残業は少な目に
  • 産休・育休はたっぷりとれて、職場復帰後のケアも手厚い

 

残業や産休・育休などの休み方については、これだけ日本中で問題視されて、実害をこうむっている人がたくさんいるにもかかわらず、多くの企業では一向に改善される気配がありません。
少ない残業・とりやすい有休は「公務員か大企業だけの特権」のように語られますよね。

もうその風潮自体がおかしいと思うのですが、現状「そうしないと会社が回らない」というのも紛れもない本音なのだと思います。

 

しかし、「大企業に派遣されただけの存在」である派遣社員も、大企業だけに許された特権の恩恵にあずかることができます。

私が派遣された会社はとにかく残業が少なくて休みがとりやすかったです。おかげで旅行に行きまくれました。笑

本当だったら会社の無言の圧力による制約(サービス残業当たり前の風潮とか)に派遣社員が左右されるいわれはないと思うのですが、そういうわけにもいかないのが現実です。
社員さんが休んでいなかったら派遣も休みはとりづらいです。

もちろん派遣社員にも有休はありますので、休みやすい環境にあればいつでも好きな時に休むことができます。

 

 

  • 仕事できつい思い・面倒な思いをする時は、その人が悪いのではなく「仕事のシステム」が悪い、という風潮

 

こういう認識って、今までの小さい会社や店舗では「言い訳」「きれいごと」として片づけられていたことが多いように思います。

仕事のシステムはそれまでその仕事に携わってきた人が必死に考えだしたことだから、間違っているなんてありえない。
仕事がうまくいかないのは、その人に適性がないか、もしくはサボっているからだ。

そういう風潮のところが、とても多いです。古臭いですね。

 

たまたま私が勤務していた会社の上司の発想が柔軟だっただけかもしれませんが、「ストレスのかかる仕事、めんどうな仕事はできるだけ廃止するか、業務の方法を改善しましょう」というのが基本スタンスでした。

派遣社員であっても、この仕事無駄だな、こうしたらもっと仕事が早く終わるのにと思うことはどんどん提案できる空気がありました。
派遣先にとっても、社員が効率的な仕事のやり方を生みだしてくれればそれだけ生産性もあがるので、願ったりかなったりなのでしょう。

これも今までの職場では結構考えられないことで、バイトや派遣は言われた仕事をこなすことだけ求められていました。
どんなに非効率だろうが無駄だろうが、「言われたことを時間以内にできない」のは単純に「その人が仕事できないから」で片づけられていました。

全部の会社が今の会社みたいな考え方だったら、きっともっとみんな働きやすいのにな……と何度も思いました。

 

 

余談になりますが、新人だった頃のOJTで、「同じことを何度でも聞いてもいい」「言われたことを忘れてしまうのは、人間だから仕方ない」ということを言われた時は、大企業ってスゴイ…と素直に感動してしまいました。

それまでの会社では同じことを2回聞こうもんなら「なんで覚えてないの?この間教えたじゃん」という顔をされるのが大半だったので……。

 

どんなにメモとってもとりこぼしはあるし、コンピュータじゃないんだから「言われたことを全部覚える」なんてことは不可能です。
勝手に作業を進められてとんでもない勘違いやミスをやらかすよりは、同じことを聞かれても何度でも同じことを教えてあげる方がリスクは少ないです。

仕事を教えるのなんてものによっては一瞬で済みますが、もしとんでもないミスをされてとんでもない損害が発生すれば、コストは何十倍にも何百倍にも膨れ上がります。

上の人が「気軽になんでも聞いていい空気」を出していることが、結局はリスク管理につながっているんだな、ということを勉強させてもらいました。

 

大企業の空気に慣れてしまうとそれ以外で働けなくなるという話を聞いたことがありますが、無理もない、と思います。

すべての中小企業が非効率的で無駄の多い仕事の方法から抜け出せていないとは思いませんが、「その会社が築いてきた、その会社なりのやり方」のようなものに固執している割合は多いように思います。

大企業はそういう意味では「先人が築いた固定観念」のようなものが薄いような印象を、実際に働いてみて感じる場面が多かったです。
人数が多いだけ人の入れ替わりも多く、ひとつの仕事が様々な人の手に渡りやすいというのも要因の一つかもしれません。

 

 

いろんな人がいて楽しい

 

大企業には人が多いぶんだけ、いい人も、いい人じゃない人もいます。

いい人じゃない人の直下につけられて苦労することも中にはあるかもしれませんが、まあそうなったらそうなったで運が悪かったと思って、派遣会社の人に相談するなりスッパリ契約終了するなりしましょう。
いやな人はたいていみんなに嫌がられているので、「あの人マジ無理なんですけど」という率直な態度が結果的に他の人を救う場合もあります。

 

いやな人の種類ってまあ数パターンに限られていますが、いい人の種類は無限にあります。
面白い人、優しい人、いい意味で厳しい人、気さくな人、やたらお菓子くれる人、静かで落ち着ける人、それらの複合型など。

 

女性の上司が多いのも女性にとっては働きやすい理由のひとつかもしれません。
私の所属していたチームのリーダーは女性でした。この方からいろんなことを勉強させてもらいました。

家庭をもっている女性がリーダーだと、「さっさと仕事終わらせて、家族の待つ家に帰ろうぜ!」という気概に満ち溢れていて、過ごしやすかったです。
日本はもっとこういう女性を管理職にするべきだと思います。

 

 

大企業はやはりなんだかんだでそこで働くメリットが多く、そこで働く派遣社員もその恩恵にあずかれることが多いです。

デメリットがあるとしたら「正社員登用してもらいにくい」ということですが、これは企業によるのかもしれません。

 

しかし、たとえどんな大企業であっても、「経営が厳しくなったら真っ先に切られるのは派遣だ」という覚悟も持っておいた方がいいですね。

正社員のように「会社が守ってくれる」という期待感はもてません。
なにかあっても自分の身は自分で守るために、今いる場所で、それなりのスキルアップをしていった方がいいです。

 

派遣会社に登録して「おっ」と思う企業があれば、応募してみたらアッサリ受かることもあるので、挑戦してみて損はないと思います。

 

 

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