【好きなもの100】「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」

 

遅すぎるにもほどがあるだろうというかんじではありますが、ミニマリスト佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」を読みました。

あらためて紹介するまでもなく、あまりに有名な一冊ですが、もしまだ読まれていなくて「ミニマリスト」「断捨離」に興味がある(あるいは、偏見がある)人は「絶対に読んだ方がいい!」と思います!

 

ミニマリストのバイブルと言われているだけあってとても読みやすく、「どうして捨てられないのか」の原因や、根本にある考え方のところから出発して、「モノを減らすと、どういう意識の変化が起きるのか」が丁寧に解説されています。

 

 

なぜ、モノを減らすと生活が変わるのか

 

盲目的に「モノを減らすと幸せになれる!」などと文章にしてしまうと、すごく嘘っぽく聞こえてしまって、それがミニマリストと非ミニマリストの人を隔ててしまう要因でもあるように思えるのですが、
「ぼくモノ」には、そのような一足飛びに「こうしたら幸せになれる!こうしないと不幸になる!」という安易なメッセージは込められていません。

モノを減らした結果、著者に起こった心境の変化・行動の変化が淡々と書かれているので、とにかく説得力があります。

モノを減らすことで、掃除がしやすくなったり不必要なものを買い込むのをやめられたり、あるいは見栄を張るのをやめられたり、
そんな小さな「生活の改善」が積み重なって、それまでよりも生活がしやすく・生きやすくなる。

とてもわかりやすく、表現過剰でもなく、モノを減らすことのメリットが語られています。

 

 

モノを減らして、「生活が楽しい」と思えるようになった

 

私がいちばん好きな一節は、

 

モノを捨ててぼくが思うのは、何かを成し遂げたり、何者かになる必要はないということだ。いつもの家事を、毎日の生活をまっとうするだけで、自分が好きになれ、充分な喜びを感じられる。

(中略)

モノを減らしたぼくは、普通の生活をするだけでもかなりの充実感がある。

ただ生きているだけで、楽しくなってしまった。

 

というところ。

 

モノを減らすことで、自然と「自分の、毎日の生活」に対する視線や、真剣みのようなものが変わる、というのは、私も昨年以降の断捨離を経て実感しました。

とにかく退屈で、目新しいことも特になくて、「とりあえず、こなさなければいけないもの」でしかなかった日常に対して、
「なぜ、それをしなければいけないんだろう。なぜ、それをしたくないんだろう。なぜ、それをしたいんだろう」
などなどと、しつこいくらいに追求する。

持っているモノひとつひとつに対しても、「なぜ持っているんだろう。なぜ手放したいんだろう」と深く考える。

そういうことを繰り返すことで、少しずつ生活が改善されていって、「自分の考えで自分の生活を築いていく」という実感が得られるようになる。

 

「いつもの家事を、毎日の生活をまっとうするだけで、自分が好きになれ、充分な喜びを感じられる。」「普通の生活をするだけでもかなりの充実感がある。ただ生きているだけで、楽しくなってしまった。」というのは、そういうことではないかなと思います。

 

今あるもの、なんとなくできあがっている生活を徹底的に見直して、再構築や挑戦を繰り返して、改善していく。

モノを減らすことに限らず、「自分の生活を楽しくする取り組みについて考えて、実践している人」=「ミニマリスト」なのではないかと思いました。

 

 

スピリチュアルっぽさがなく読みやすい

 

完全に個人の好みの問題になりますが、私は「引き寄せ」「開運」「宇宙の法則」などのスピリチュアル風な表現が苦手で、あまり読まないようにしています。

「ぼくモノ」も、こんなに世間で流行っているっていうことは、もしかしたらそっち方面に展開していくのでは……と恐々としていた面があるのですが笑、ぜんぜんそんなことはありませんでした。

もちろん精神論的な話はありますが、とにかく実践的だし、現実的です。
ミニマリズムを全面的に肯定していても、非ミニマリストを否定しているわけではないのも印象がよく、読んでいて嫌な気持ちになることがありませんでした。

とにかくミニマリスト入門書としてはこれ以上ないほど最適だし、繰り返すようですが「ミニマリストの人もそうじゃない人も、楽しみながら読める本」だと思います。

 

 

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ –

 

 

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